一人ひとり違う身体に、同じ施術でいいのだろうか

以前、私はいくつかの整体院やリラクゼーション系のお店で働いてきました。

以前から感じていた違和感

その中で、ずっと心の中にあった違和感があります。

それは、誰が来ても、ほとんど同じ順番で、同じ時間だけ、同じように施術を進めていくというやり方でした。

リラクゼーションを否定したいわけではありません

もちろん、時間ごとのメニューでリラックスしていただくことを目的とした施術であれば、その形にも価値はあると思います。
疲れた身体を休めたい、気持ちよくほぐされたい、ゆっくりした時間を過ごしたい。
そういう目的であれば、一定の流れに沿った施術も一つのサービスとして成立します。

ただ、私が「整体院」として本当に向き合いたいのは、そこではありませんでした。

一人ひとり身体は違う

痛みや不調を抱えて来られる方の身体は、一人ひとりまったく違います。

同じ腰痛でも、原因が腰にあるとは限りません。
首や肩の不調が、腕や肋骨、呼吸、内臓の疲れ、生活習慣、ストレスの影響を受けていることもあります。
痛い場所が「原因」ではなく、別の場所の影響を受けているだけということも少なくありません。

施術前のヒアリングと検査を大切にする理由

だからこそ私は、施術に入る前のヒアリングや検査を大切にしています。

どこが痛いのか。
いつから痛いのか。
どんな動きでつらくなるのか。
左右差はあるのか。
身体の使い方に癖はあるのか。
実際に触れてみて、どこに反応が出るのか。

そうした確認をせずに、決められた順番通りに施術を進めてしまうと、その方の身体に本当に必要なことが見えにくくなってしまいます。

私は、整体は「時間を埋める作業」ではないと思っています。

タイマーを見ながら、決められたペースで、同じ手順をこなしていく。
それは効率的ではあるかもしれません。
けれど、目の前のお客様の身体を本当に見ているのかと考えると、私はどうしても違和感がありました。

もちろん、すべてのお店や施術を否定したいわけではありません。
それぞれのお店には、それぞれの役割があります。
リラクゼーションを求める方にとって、安心して受けられる一定の流れは大切なものでもあります。

ただ、私自身は、痛みや不調に悩む方に対して、毎回同じ施術をする整体院ではありたくありません。

整体院Rが大切にしていること

整体院Rでは、一人ひとりの身体を見て、その方に必要な施術を組み立てていきます。

最初から「この順番でやる」と決めつけるのではなく、身体の反応を見ながら考えます。
痛みのある場所だけを追いかけるのではなく、その痛みを生み出している根本の原因を探します。
ときには、思っていた場所とはまったく違うところに原因が見つかることもあります。

私は冗談まじりに、自分のことを「身体の名探偵」のように考えることがあります。

痛みのある場所は、事件現場のようなものです。
でも、そこにいるのは被害者であって、真犯人は別の場所にいるかもしれません。
だからこそ、話を聞き、身体を見て、触れて、反応を確かめながら、原因を探していきます。

整体院Rが大切にしているのは、決められた流れではなく、目の前の方の身体に合わせることです。

同じ症状名でも、同じ施術になるとは限りません。
同じ人でも、その日の状態によって必要な施術は変わります。

だから私は、毎回きちんと身体を見ます。
必要な説明をします。
その場しのぎではなく、できるだけ早く卒業できるように施術を組み立てます。

一人ひとり違う身体に、同じ施術でいいのだろうか。

その違和感が、今の整体院Rの考え方につながっています。