痛い場所が、原因とは限らない理由

身体に痛みや不調がある時、どうしても気になるのは「痛い場所」です。

腰が痛ければ、腰。
肩が痛ければ、肩。
首がつらければ、首。

つい、そこに原因があるように感じます。

もちろん、痛みのある場所を確認することは大切です。
実際にその場所に負担がかかっていたり、動きにくさが出ていたりすることもあります。

ただ、整体の現場で身体を見ていると、痛い場所そのものが原因とは限らないことがあります。

痛みのある場所は「被害者」かもしれません

私は、冗談まじりに自分のことを「身体の名探偵」のように考えることがあります。

痛みのある場所は、事件現場のようなものです。

そこに問題が起きているのは確かです。
でも、そこにいるのは「真犯人」ではなく、「被害者」かもしれません。

たとえば、腰が痛い場合でも、腰だけが悪いとは限りません。

股関節の動き。
足首の硬さ。
お腹まわりの緊張。
呼吸の浅さ。
立ち方や歩き方の癖。
長時間同じ姿勢でいる生活習慣。

そうした別の場所の影響を受けて、結果として腰に負担が集まっていることがあります。

この場合、腰だけを一生懸命ほぐしても、原因が残ったままであれば、また同じように負担がかかってしまうかもしれません。

だからこそ、痛い場所だけを見て終わりにしないことが大切だと思っています。

身体はつながっています

身体は、部品ごとにバラバラに動いているわけではありません。

首、肩、背中、腰、骨盤、股関節、膝、足首。
それぞれは別の場所に見えても、動きの中ではつながっています。

たとえば、足首がうまく動かないことで、膝や股関節に負担がかかることがあります。
股関節がうまく使えないことで、腰が頑張りすぎることがあります。
呼吸が浅くなることで、肋骨まわりや首肩に緊張が出ることもあります。

痛みが出ている場所だけを見ると、見落としてしまうことがあります。

その人の身体が、どこで頑張りすぎているのか。
どこがうまく使えていないのか。
どこから負担が始まっているのか。

そうしたつながりを見ていくことで、施術の方向性が変わることがあります。

同じ症状でも、原因は人によって違います

「腰痛」と一言でいっても、原因は人によって違います。

ある方は、股関節の硬さが関係しているかもしれません。
別の方は、足首の使い方が関係しているかもしれません。
また別の方は、仕事中の姿勢やストレス、呼吸の浅さが関係しているかもしれません。

同じ症状名でも、同じ施術になるとは限りません。

だから私は、最初から「腰痛ならこの施術」「肩こりならこの施術」と決めつけることはしたくありません。

まず話を聞く。
身体を見る。
動きを確認する。
触れて反応を見る。
施術後の変化を確認する。

そうやって、その方の身体にとって何が必要なのかを考えていきます。

ヒアリングと検査を大切にする理由

整体院Rでは、施術前のヒアリングと検査を大切にしています。

どこがつらいのか。
いつからつらいのか。
どんな動きで気になるのか。
楽な姿勢や、つらい姿勢はあるのか。
生活の中で負担になっていそうなことはあるのか。

そうしたお話を聞くことで、身体を見る時の大切なヒントになります。

そして実際に身体を見て、動きを確認し、触れてみることで、言葉だけでは分からない反応が見えてくることがあります。

お客様の言葉と、身体から返ってくる反応。
その両方を大切にしながら、原因を探していく。

それが、整体院Rの施術の出発点です。

その場だけでなく、先のことまで考える

痛い場所をほぐして、その場で少し楽になることは大切です。
つらさが軽くなれば安心できますし、身体が楽になることで気持ちも前向きになります。

ただ、整体院Rでは、それだけで終わらせたくありません。

なぜそこに負担がかかっていたのか。
どうすれば同じ負担をくり返しにくくなるのか。
日常生活で何に気をつければいいのか。

そこまで一緒に考えていくことが大切だと思っています。

身体の状態によっては、何度か施術を重ねながら変化を見ていく必要があることもあります。
一方で、少し意識を変えるだけで楽になりやすい場合もあります。

大切なのは、決めつけずに、その方の身体に合わせて考えることです。

整体院Rが大切にしていること

整体院Rが大切にしているのは、痛い場所だけを追いかける施術ではありません。

痛みのある場所を確認しながら、
その痛みを生み出している背景を探す。

身体のつながりを見て、
その方に必要な施術を考える。

そして、できるだけ早く日常生活を過ごしやすい状態に近づける。

私は、そんな整体を大切にしていきたいと思っています。

痛い場所は、原因ではなく、身体からのサインかもしれません。

だからこそ、整体院Rでは、話を聞き、身体を見て、反応を確かめながら、根本にあるものを探していきます。